日本脊椎脊髄病学会 会員各位
骨粗鬆症性椎体骨折に対して局所麻酔下で施行できる経皮的椎体形成術(PVP)用骨セメントキットが保険収載されました。本学会としては、日本IVR学会および日本脊髄外科学会と合同で策定した「骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術(PVP)の適正使用指針(第1版)」に基づき、安全性と責任体制を明確にしたうえで、慎重かつ適切な導入を進める必要があると考えております。
PVPは日本脊椎脊髄病学会指導医、日本脊髄外科学会技術認定医あるいは技術指導医、脊椎脊髄外科専門医のみならず、日本IVR学会専門医等、脊椎を専門としない医師も担える手技です。一方で、従来のBKP(経皮的バルーン椎体形成術)と比較してセメント漏出頻度が高いことなどが報告されており、脊椎を専門としない医師による骨粗鬆症性脊椎の病態評価の限界や、不適切な適応、合併症発生時の責任体制など、医療安全上の懸念が考えられます。 これらを背景に、適正使用指針においては、脊椎脊髄外科医以外の医師がPVPを実施する際、本学会の指導医または脊椎脊髄外科専門医との連携体制を事前に構築することが義務付けられており、その確認のために連携体制確認書を導入することといたしました。
該当する会員の先生方におかれましては、今後、IVR医からの連携相談や確認書へ署名の依頼があることが想定されます。つきましては、「骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術(PVP)の適正使用指針(第1版)」「Q&A」「連携体制確認書」を必ずご一読いただけますようお願い申し上げます。
なお、本連携は単なる形式的な署名手続きではありません。不適切な適応や合併症を未然に回避するためにも、事前の十分なコミュニケーションをよろしくお願いいたします。
安全なPVPの普及に向けて、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
日本脊椎脊髄病学会 理事長 渡辺雅彦
新技術評価検証委員会 担当理事 細金直文
委員長 中島宏彰
PVP-ワーキンググループ 星野雅俊