症例登録について
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登録方法(アクセス・対象・誤登録対応)
- JSSR-DB症例登録をするには、どこから入ればよろしいでしょうか?
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JSSR-DBはJOANRの2階部分として構築されているため、JOANRから登録していただきます。
JSSR-DB HP上のJOANR JSSR-DB登録画面タブからもJOANRへ飛ぶことができます。
- JSSR指導医がいない施設の症例も対象でしょうか。
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JSSR-DBの登録対象機関はJSSR会員が在籍する施設となっています。
JSSR-DB登録対象機関におきましては、JSSR指導医以外が執刀した症例もすべて登録対象となっております。
- 脊椎手術をJOANR「一般の整形外科手術」に登録してしまいましたが、ここからJSSR-DBへデータの移行は可能でしょうか。
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すでに「一般的な整形外科手術」で入力されたデータにJSSR-DB調査項目を追加で登録することはできません。
一旦登録した症例を削除し、データ提供レジストリーで「脊椎」を選択した上で、症例を新規登録してください。
- 指導医継続申請(もしくは新規申請)をしたいのですが、私の手術症例がJSSR-DBに登録されているかどうかを確認することは可能でしょうか。
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JOANRの症例ダウンロード機能から、
レジストリー:脊椎
調査票種別:JSSR-DB
を選択後に、症例をダウンロードしていただくことで、ご所属のJSSR-DB登録症例を確認することができます。
(施設を移動された場合は、以前ご所属されていた施設の医長にお問い合わせください。)
入力の基本ルール(定義・数え方)
- 各入力項目の詳細がよくわかりません
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各入力項目のうち説明が必要と考えられるものに関しては項目名のとなりの「i 定義」をクリックしますと説明文が表示されますので、ご参照ください。
- 看護師数の定義を教えてください。
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JOANR登録画面にも掲載しておりますが、看護師数は以下のようにカウントしてください。
器械出し看護師1名と外回り看護師1名で行われる手術は「看護師数2名」として下さい。
時間が長い場合などで、途中交代した場合でも交代要員を入れた延べ数4名とは記載しないで下さい。
手術の助手または新人教育等で入った人数はカウントしないでください。
- 技師数の定義を教えてください。
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JOANR登録画面にも掲載しておりますが、技師数は以下のようにカウントしてください。
術中自己血回収、神経モニタリング、X線透視などで術中に作業した技師数(単発X線撮影など一時的なものは含まない)。
医師が代行した場合も技師数に計上する。
- JSSR-DBの登録対象となる手術は何でしょうか。
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JOANRの登録術式のうち、脊椎に関連する手術です。
- 脊椎手術の中で、除外対象となるものはありますでしょうか?
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JSSR-DBは基本的にJOANRの2階部分として構築されていますので、基本的にはJOANRの入力のルールに従います
JOANRの登録術式、削除術式(被登録術式)はこちらをご参照ください。
またJOANRのよくある質問に記載がありますとおり、
「運動器疾患に対する観血手術が対象で、具体的には医科点数表第1節手術料の第2款「筋骨格系・四肢・体幹」に収載されているものとなります。ただしこのうち、小手術は除外されます。また創傷処理(第1款)、デブリドマン(同様)なども対象外です。」
「整形外科の観血的術式(医科点数表第1節手術料の第2款)のうち、小手術は登録対象から外れます。ばね指手術、抜釘術、ガングリオン摘出術、巻き爪手術などがそれに当たります。具体的には、「削除術式(第2款のみ)」を参照してください。」
- 脊椎固定術と除圧術の実施椎間数について教えてください。
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固定範囲内の除圧術はカウントせず、固定範囲外の除圧については従たる術式としてカウントして下さい。診療報酬算定では加算の上限が5椎間までとされていますが、固定術ないし除圧術の実施椎間の上限は設けません。
詳細は、入力画面中の術式カ所数のi定義をご覧ください。
- 主たる術式が固定術(L5-SAI固定)の場合、実施椎間数はいくつになりますか?
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S1-腸骨間の仙腸関節は固定椎間数に入れないので、 L5-SAI固定:L5/Sの1椎間カウントになります。
- 脊椎固定の術式入力の際の実施椎間数の数え方について、例えば、T2からT9まで固定して、T5とT6にスクリューををskipした場合、椎間の数え方は、スクリューを入れた椎間のみ(5か所)でしょうか。それともskipした椎間も含めて、7か所でしょうか。
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本件の場合は、skipした椎間も含めて7か所としてご登録ください。
- L3/4開窓術をした場合の術式のカ所数はどのようにカウントすればよろしいでしょうか。 "L3/4開窓につきましては、基本的には椎弓切除1椎弓としてカウントしてください。
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ただし、L4椎弓上縁を大きく切除した場合など、2椎弓として数えるのが妥当と判断される場合には、個々の担当医・施設のご判断で2椎弓と登録ただいて問題ございません。
手術の種別と再手術カウント
- 手術の種別(【初回手術】、【予定二期手術】、【再手術/追加手術】)の定義がわかりません。
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手術の種別にあるi 定義に説明文がございますのでご参照ください。
【初回手術】脊椎の特定部位に対して初めて行う手術
【予定二期手術】一つの病態に対し同じ入院期間中に二期的に行うとあらかじめ計画されていた、二期目の手術
改めて入院し手術を追加することがあらかじめ計画されていた場合は追加手術
【再手術/追加手術】目的とした手術対象あるいはそれに関連した事象に対して、初回手術およびそれに伴う予定二期手術の手術室退室以降に手術室で行う手術
再手術・追加手術とは:
当該手術が技術的に不十分な(例:スクリュー逸脱、除圧不足、偽関節など)、または臨床的な目的に見合わない(例:十分に骨癒合を得たが疼痛が解消しなかったなど)、あるいは手術施行範囲やその隣接に生じた新たな病態(例:血腫、固定隣接椎間障害、固定範囲内骨折など)のために再び行われた手術。または、グローイングロッドの延長術、経皮的椎弓根スクリューの予定抜去術など、あらかじめ予定された手術で初回手術と同一の入院では行われない手術。
- 歯突起骨折の症例で初回手術で体外脊椎固定術を施行し、予定二期手術として脊椎固定術を施行。その後、術後合併症で気道閉塞となり、再度手術を行いました。これは再手術の何回目でしょうか。
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この場合は、初回手術と予定二期手術を一連の手術と考えて、その後の再手術を再手術・追加手術の1回目としてください。
- 硬膜外腔癒着剥離術(K188-2)や椎間板内酵素注入療法(K134-4)は局麻で透視室で行いますが、その後に期間がすぎて脊椎手術を受けた場合は再手術の回数に入りますか?
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硬膜外腔癒着剥離術(K188-2)や椎間板内酵素注入療法(K134-4)を局麻で透視室で行い、その後に期間がすぎて、目的とした手術対象(当該椎間)あるいはそれに関連した事象に対して脊椎手術を受けた場合、再手術1回目としてご登録ください。
- 手術の種別(再手術について)の考え方は、当院だけの手術に対してか、他院での手術も含めてなのかご教示ください。
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再手術はi定義に記載してあります通り、ある患者さんに対して同一手術範囲やその隣接部分に対し再び行われた手術となります。
そのために他院で脊椎手術を施行されて、その同一手術範囲やその隣接部分に対し貴院で追加手術する場合は、再手術となります。
他院でも手術施行回数に関しては、わかる範囲で記載していただければ結構です。
尚、再手術・追加手術の回数は、初回手術後1回目の手術を「1回目」としております。
- 手術の種別で再手術/追加手術の場合、JSSR-DB病名選択では必ず「再手術・追加手術に至った病名(理由)」を選択すべきであるのか教えてください。
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この場合のJSSR-DB病名は、大項目:再手術・追加手術に至った病名(理由)を選択し、中項目は、中項目中の該当する病名でお願いいたします。
- 「予定二期的手術」を施行した場合、JSSR-DB病名は、「再手術・追加手術に至った病名(理由)」の「予定された手術」を選択してよろしいでしょうか。初回手術と同様の主たる病名を選択した方がよろしいでしょうか。
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予定二期手術の病名に関しましては、基本的に初回手術と同様の病名をご選択ください。
- 他院でBKPを受け、感染後、当該施設で手術を断られ,当科で手術を受けた方がいます。当科では後方固定→二期的前方固定を行いました。この後方固定は当科では初回手術ですが、実際の入力も初回手術でよいのでしょうか。
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本件の場合、
後方固定:再手術
二期的前方固定:予定二期手術
としてご登録ください。
手術部位
- 従たる病変部位とは何でしょうか?
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従たる病変部位には、頚胸椎、胸腰椎など移行部に施行された手術について、主たる病変部位で選択した部位の次に関連する部位があれば選んでください。次に関連する部位がなければ、なしを選んでください。
- 固定術(C7/T1)の場合の主たる病変部位と従たる病変部位はどのように登録するべきでしょうか?
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頚胸椎、胸腰椎など移行部に施行された手術について、基本的に頭側を優位側とします。C7/T1の場合は頚椎、T12/L1の場合は胸椎、L5/Sの場合は腰椎を主たる病変部位にご選択ください。
例外)後頭骨/C1に関しては、頚椎をご選択ください。
脊髄モニタリング
- 脊髄誘発電位測定、ture positive、ture negative、false positive、false negative、それぞれの定義について教えてください。
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アラームポイント定義
経頭蓋刺激筋誘発電位(Tc-MEP)は術中ベースライン波形の70%以上の振幅低下を認めた場合
体性感覚誘発電位(SEP)は術中ベースライン波形の50%以上の振幅低下を認めた場合
それ以外の他モダリティーは術中ベースライン波形の50~100%の振幅低下を認めた場合アウトカム定義
- true positive
- : 手術中にアラームありと判断され、手術終了時まで電位の回復はなく、術後新たな神経麻痺の出現を認めたもの
- true negative
- : 手術中にアラームがなく、術後新たな神経麻痺の出現がなかったもの
- false positive
- : 手術中にアラームありと判断され、手術終了時まで電位の回復はなかったが、術後新たな神経麻痺の出現がなかったもの
- false negative
- : 手術中にアラームがなかったが、術後新たな神経麻痺の出現を認めたもの
- rescue
- : 手術中にアラームを認め、適正なレスキュー操作を行い手術終了時点で最終波形の振幅がベースライン波形の30%以上に回復し、術後新たな神経麻痺の出現がなかったもの
新たな神経麻痺定義
術後新たな神経麻痺の出現は術前よりMMT1レベル以上の筋力低下を認めたもの
- 術直後は麻痺出現がなく、術後数日経過してからC5麻痺が出現した症例で、脊髄誘発電位測定項目のアウトカムを「true negative」としたのですが、間違いでしょうか。
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この場合は、true negativeとして問題ありません。
術式の選び方
- 「洗浄・デブリドマン」は登録対象でしょうか?
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創傷処理(K000 創傷処理、K000−2 小児創傷処理(6歳未満)、K001 皮膚切開術、K002 デブリードマン等)に関してはJOANRの登録術式となっていないために、JSSR-DBでも登録対象外となります。
- 術後30日以内の合併症で創部感染を生じた症例に対して再手術として「創傷処理」を行ったのですが、どのようにしたらよいのでしょうか?
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先行の手術に関しまして、術後合併症内の「Surgical Site Infection」でのご登録をお願いします。
合併症に対する再手術として施行した「創傷処理」は、JOANRの登録術式となっていないため、JSSR-DBでも登録対象外となります。しかしながら、再手術が創傷処理のみならずK128:脊椎内異物(挿入物)除去術やK116:脊椎骨掻爬術等を施行された場合は、その術式にてご登録お願いいたします。
- 当院で脊椎手術した方で、初回手術後、創部感染があり、1度洗浄デブリ(創傷処理)を行いました。経過観察中、スクリューのゆるみを認め、再手術(後方固定)を行いました。 この最後に行った再手術は、再手術回数は何回目になりますでしょうか?
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再手術2回目としてご登録ください。創部感染に対する洗浄デブリは、創傷処理の場合はJOANRには登録できませんが、再手術としてカウントしてください。
- 「スクリュー抜去術」は登録対象でしょうか?
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JOANRでは、脊椎および人工関節に関しては抜釘術に該当する術式は登録対象となっています。
- •K128 脊椎、骨盤内異物(挿入物)除去術
したがって、椎弓根スクリューなどの脊椎インプラント抜去はJSSR-DBの登録対象となります。また病名では、大項目:再手術・追加手術に至った病名(理由)>中項目:インプラントの抜去もしくは中項目中の該当する病名でお願いします。
- •K128 脊椎、骨盤内異物(挿入物)除去術
- 「ヘルニコア」は登録対象でしょうか?
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ヘルニコアは、K134-4:椎間板内酵素注入療法で、登録対象となります。
- 主たる術式、従たる術式の定義を教えてください。
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JOANRの主たる術式、従たる術式のルールに従います。
【JOANRにおける「主たる手術」の定義】
- 同一手術野又は同一病巣につき、1つの手術を行った場合、その手術
- 同一手術野又は同一病巣につき、2つ以上の手術を同時に行った場合、主たる手術として算定した1つの手術
【JOANRにおける「従たる手術」の定義】
同一手術野又は同一病巣につき、2つ以上の手術を同時に行った場合、主たる手術として算定した1つの手術以外の手術
- 従たる術式には術式小分類や手術詳細の項目が展開されません。
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従たる術式には小分類や手術詳細を特に設けておりません。主たる術式を全体の手術として手術詳細や合併症をご入力ください。
- 同一部位で2つ以上の手術(固定術)を行った場合の術式の入力方法を教えてください。例)L3-5の範囲で L3/4にPLF、L 4/5にPLIFを施行した場合
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JSSR-DBはJOANRの2階部分に構築されるレジストリーでございますので、基本的なルールはJOANRに準じます。
(JOANRの主たる術式、従たる術式の定義については、「Q. 主たる術式、従たる術式の定義を教えてください。」をご参照ください。)
例)主たる手術がL4/5 PLIF(K142 3)、従たる手術がL3/4 PLF(K142 2)になります。
固定範囲は主たる術式+従たる術式で、L3-L5(UIV:L3、LIV:L5)としてください。
- 同一部位で2つ以上の手術を行った場合の術式の入力方法を教えてください。
例)弓形成術(片開き)及びその他(椎間孔拡大術) -
JSSR-DBはJOANRの2階部分に構築されるレジストリーでございますので、基本的なルールはJOANRに準じます(JOANRの主たる術式、従たる術式の定義については、「Q. 主たる術式、従たる術式の定義を教えてください。」をご参照ください。)。
同一部位における2つ以上の手術につきましては主たる術式、従たる術式の判断は病態などにより異なると思いますので各ご施設でご判断下さい。
- 仙骨骨折に対して、腸骨ー仙骨の固定を行いました。保険術式としては、K125 骨盤骨折観血的手術であり、JOANRの登録対象と理解しておりますが、JSSR-DBの登録対象にはなりますでしょうか?
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K125 骨盤骨折観血的手術は、JSSR-DB登録対象術式にはなっておりません。
- 硬膜内髄外腫瘍の手術で、後方固定/後側方固定を追加しました。主たる術式は何を選択すればよろしいでしょうか?
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保険請求に関わらず、K191 1脊髄腫瘍摘出術(髄外のもの)を主たる術式として選択いただき、その中であてはまる術式小分類をご選択ください。
- 術式K135:骨盤腫瘍切除術が登録できません。
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術式 K135:骨盤腫瘍切除術はJSSR-DB登録術式となっていないことから、入力完了ボタンがアクティブになりません。データ提供レジストリー「一般的な整形外科手術」でご登録ください。
JSSR-DB登録対象術式は、こちらをご参照ください。
- 前方から仙腸関節固定をした場合でも脊椎の症例として登録してくださいとアラートが出て来ます。症例としては脊椎ではないのですが、このような場合も脊椎の症例として登録が必要なのでしょうか?
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この場合は、一般的な整形外科手術としてご登録ください。
仙腸関節固定を脊椎の固定デバイスを用いて施行した場合は、データ提供レジストリーは「脊椎」にご登録ください。
- 骨盤骨折のデータを入力する場合、一般的な整形外科手術、脊椎手術のどちらに入力したらよろしいでしょうか。術式や、骨盤骨折の場所(仙骨、恥骨、腸骨など)によっても変わりますか?
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脊椎と関連した(連続した)骨盤骨折または脊椎の固定デバイスを用いて施行した場合は、JSSR-DBの対象術式となります。単独での骨盤骨折に関しては、一般的な整形外科手術としてご登録ください。
頚椎後方固定術で「後方椎体固定」の登録をする際、主たる術式はK142 3を選択するとアラートが出ます。
頚椎の場合、K142 3ではなく、K142 2脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定)となります。
- 部分椎弓切除術と全椎弓切除術の違いを教えてください。
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部分椎弓切除術と全椎弓切除術の違いですが、
全椎弓切除術:椎弓を全て切除する広範囲椎弓切除術
部分椎弓切除術:症状に応じて椎弓の一部分だけを切除(開窓術)
となります。
個々の症例に関しまして、よくわからない場合は担当の先生にご確認ください。
- 脊髄腫瘍摘出術+脊椎固定術の場合、術式はどのように登録すればよいでしょうか。
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基本的には、
主たる術式 脊髄腫瘍摘出術
術式小分類:~+固定併用
従たる術式 固定術の術式から適切なものをご選択ください。
- 術式K134-4、K142-8等の術式小分類が出てきません。
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Kコードの術式が特異的で限られているものに関しては、入力の手間を省くために、術式小分類の項目を設けておりません。
内視鏡・MIS(低侵襲手技)の区分
- K142-5 内視鏡下椎弓形成術の項目ですが、内視鏡下と経皮的内視鏡下の具体的な術式の違いについて教えてください。
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内視鏡下=MEDを用いた手術、術式
経皮内視鏡下=全内視鏡(FESS、PED)を用いた手術、術式となります。
1. 「内視鏡下」について
「内視鏡下」は基本的にMED(Microendoscopic Discectomy)を用いた手術を指します。1998年に米国から導入され、当時は脊椎領域の内視鏡といえばMEDが主流であった経緯から、この呼称となっております。
2. 「経皮内視鏡下」について
「経皮内視鏡下」は現在でいう全内視鏡(FESS, full endoscopic spine surgery)を用いた手術を指します。2000年頃に出沢先生によりPED(Percutaneous Endoscopic Discectomy)が導入された際、国際的にも “percutaneous” という表現が用いられていたため、わが国でも「経皮内視鏡下」という区分が用いられました。その後、名称の議論を経て、現在は「全内視鏡」と呼ばれることが多くなっています。
- UBE/BESSは内視鏡下ですか?経皮的内視鏡下になりますか?
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UBE/BESSは内視鏡下「UBE/BESS」項目にご登録お願いいたします。
- FESSを用いた2ポータル手技であるaFESSについては、経皮的内視鏡下でしょうか、内視鏡下でしょうか?
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aFESSは内視鏡下「UBE/BESS」項目にご登録お願いいたします。
- DPELによる椎弓形成術は、経皮的内視鏡下か内視鏡化のどちらにあたりますか?
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DPELによる椎弓形成術は「経皮的内視鏡下」の項目でご登録お願いいたします。
- MIS-PLIF/TLIFの定義を教えてください。
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MIS- PLIF/TLIFの定義は、次の通りです。
「PPSもしくはそれに準じた手技を用いて行うPLIF/TLIF」
固定範囲
- UIV、LIVは何の略でしょうか?
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UIV= Upper instrumented vertebra(固定上端椎)、LIV= Lowest instrumented vertebra(固定下端椎)で、固定範囲を入力してください。
- 先天性の脊椎奇形があり、脊椎側彎症手術(固定術)のLIVがL7になります。どのように入力したら良いでしょうか?
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LIV:L6としてご登録ください。
病名の選択と判断基準
- 腰椎変性側弯症と腰部脊柱管狭窄症に対して手術を行いましたが、JSSR-DBでは病名をどの様に登録すればよろしいでしょうか。
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脊柱変形(側弯症、後弯症、後側弯症)は治療の主目的が変形矯正である場合に選択してください。
例:腰部脊柱管狭窄症に変性側弯が伴っているものの、治療の目的が除圧もしくは除圧固定術の場合の病名は「腰部脊柱管狭窄症」
例:変性後側弯症に腰部神経根症が伴っていて神経除圧も目的とするが、主目的が変形矯正である場合の病名は「変性後側弯症」
変形矯正も神経除圧もどちらも主目的の場合で区分の判断が難しいときは、変形矯正の対象病名を選択してください。
- 病名の脊柱変形で側弯症、後弯症、後側弯症の区分がよくわかりません。
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現時点では角度等による定義は行っておりません。「側弯症、後弯症、後側弯症」の区分は矯正の対象となった変形で選択してください。
- 術式:K128:脊椎内異物(挿入物)除去術の場合、病名は何を選択すればよいでしょうか。
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JSSR-DBの病名は、病名大項目「再手術・追加手術に至った理由」から該当する病名中項目をご選択ください。
- 「腸骨骨移植後の腸骨スペーサー穿破」により骨盤内異物除去を行ったのですが、病名は「骨移植不全」で良いでしょうか?
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JSSR-DB病名:病名大項目「再手術・追加手術に至った病名(理由)」、中項目「インプラント抜去」でご登録ください。
合併症の登録(術中・術後・全身)
- 軽微な硬膜損傷の場合、合併症として硬膜損傷を登録する必要がありますか?
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フィブリン糊を使用した場合は合併症としてご登録下さい。
- 術後下肢麻痺の定義は何ですか?
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神経麻痺の定義を回答
術後下肢筋力が術前と比べMMT1レベル以上低下した例。但し痛みに伴う筋力低下・可動域制限を除き、明らかな神経障害による筋力低下を生じた例
- 術後数日たってからC5麻痺のような病態で筋力低下が生じた場合、術後合併症にはどのように記載すればいいでしょうか?
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術後数日たってからC5麻痺のような病態で筋力低下が生じた症例は、術後上肢麻痺ありとしてください。
- 7月11日 手術で7月17日に他院へ搬送となり、7月20日にお亡くなりになりました。術後合併症等が不明なのですが、どのように登録すればよろしいでしょうか。
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転帰の死亡と全身合併症の死亡はご登録ください。その他はわかる範囲で記載してください。わからなければ「なし」をご選択ください。
- 術後に一時的にMMTで1以上の悪化がありましたが、2〜3週で改善した場合、術後合併症の神経症状についてはどのように登録すればよいでしょうか。
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「下肢麻痺あり」または「上肢麻痺あり」 としてください。
また、モニタリングのアウトカムもそれに応じてご記載ください(true positiveまたはfalse negative)。
- 退院後の内科疾患での治療・再入院(e.g. MEL退院後の尿路感染)の場合、全身合併症はどのように登録すればよろしいでしょうか?
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術後30日以内で把握可能なものは全身合併症にご登録下さい。